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コーチングとは? 〜意味や効果、具体的なやり方やスキルを詳しく解説〜

「今年中に英語を流暢に話せるようになりたい!」
「3ヶ月後までに10キロ痩せたい!」
「職場でもっと活躍できるスキルを身に付けたい!」

多くの人が現状をもっと良くしたいという何らかの願望を持っています。

そしてそれを目標に掲げて努力している人もいれば、
なかなか最初の一歩を踏み出せない人もいます。


目標設定が出来たとしても、途中で挫折してしまい、
その目標を諦めてしまう人もいます。

望んでいるものが大きければ大きいほど目標達成までの道のりは険しいものです。

予定どおりにいかなければやめたくもなりますし、
結果が出るまでに時間が掛かるものは、
これで本当に達成できるのかという不安にもかられます。

ひとりで悩み、そのせいで自滅していくことも少なくありません。


自身の願望のとおりの目標を達成できる人は、
間違いなく意思の力が強い人と言えるでしょう。

しかし、自分のために掲げた目標だからといって、
その達成のために誰かの手助けを借りてはいけないというルールはありません。

もしも、その目標に向かってサポートしてくれる人がいれば、
目標達成の確率も大きく変わります。


今回のテーマは「コーチング」です。

ビジネスパーソンの目標達成にも大きく影響するコーチの存在について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.コーチングとは?
  2. 2.コーチングの歴史と発展
  3. 3.コーチングとティーチング、カウンセリングとの違い
    1. 3.1.コーチングとティーチングとの違い
    2. 3.2.コーチングとカウンセリングとの違い
  4. 4.なぜビジネスパーソンにコーチングが必要なのか?
    1. 4.1.自分を成長させる環境を整えるため
    2. 4.2.精神的な支えとなってくれるため
  5. 5.コーチングの進め方
    1. 5.1.1. 目標設定
    2. 5.2.2. 現状分析と自己認識
    3. 5.3.3.  行動計画
    4. 5.4.4. 実行と評価
  6. 6.コーチングのさまざまな手法
    1. 6.1.1. セルフアセスメント(自己評価)
    2. 6.2.2. 360度フィードバック
    3. 6.3.3. SWOT分析
    4. 6.4.4.コーチが行うさまざまリスニング技法
      1. 6.4.1.① アクティブリスニング(積極的聴取)
      2. 6.4.2.②  ミラーリング(反映技法)
      3. 6.4.3.③  サマライズ(要約技法)
      4. 6.4.4.④  クラリファイング(明確化)
      5. 6.4.5.⑤  エンパシー(共感)
      6. 6.4.6.⑥  サイレンス(沈黙の活用)
  7. 7.コーチングを効果的に行うための3つの注意点
    1. 7.1.① 十分な時間を確保する
    2. 7.2.②    変化に対して柔軟に対応する
    3. 7.3.③    すぐに結果が出なくても焦らない (クライアントを焦らせない)
  8. 8.エナジースイッチのコーチング研修事例
    1. 8.1.■新任班長研修プログラム
    2. 8.2.■コーチング・コミュニケーション研修
  9. 9.コーチングスキルを習得させるならカスタムメイド研修をご利用ください


コーチングとは?

コーチングとは、個人やチームがそれぞれの目標達成をするためにおこなわれる
対話形式のプロセスです。

コーチが質問を投げかけたり、
フィードバックを提供したりして、
コーチングを受けるクライアントが自己認識をし、
解決策などを自分自身で考えます。

目の前の問題が解決するだけでなく、
自己成長が促進され、最終的には自己の目標達成にもつながります。

コーチングの歴史と発展

コーチングは、
スポーツの世界では以前からあった「コーチ」という存在が、
「コーチング」という手法で確立され、
ビジネスや個人の成長にも有効な手法であると認識され広まっていきました。

そして今では、
教育者が生徒に対して学習方法や人間関係に対するコーチングを行ったり、
キャリアコンサルタントがキャリアに対するコーチングを行ったりと、
その対象者やコーチの幅も広がりました。

また昨今のコロナ禍をきっかけにオンラインでのコーチングサービスが提供されたり、
ヘルスコーチング、恋愛コーチング、親子関係のコーチングなど、
特定のニーズに応じたコーチングまで登場するようになりました。

人材開発やリーダーの育成を重要視する企業では、
コーチングの手法を積極的に取り入れ、
従業員やマネージメント層のスキル向上、自己認識、
そして組織内のコミュニケーションの活性化などに役立てています。


コーチングとティーチング、カウンセリングとの違い

コーチングと似た場面で使われる言葉に、
ティーチングやカウンセリングがあります。

ここからは、それぞれの言葉とコーチングとの違いを簡単にご紹介します。

コーチングとティーチングとの違い

コーチングとティーチングの最も大きな違いは、コミュニケーション方法です。

コーチングは「引き出す」ために、
ティーチングは「伝える」ためにコミュニケーションをおこないます。

ですので、コーチングとティーチングの目的も自然と異なってきます。

コーチングは対話や問いかけを通じて成長を促進することを目的とする一方、
ティーチングは知識やスキルを伝えて問題解決や目標達成を促すことを目的とします。

コーチングとカウンセリングとの違い

コーチングもカウンセリングも対話を通じて
「引き出す」コミュニケーションをおこなうことは同じです。

違いは目的で、コーチングは成長を促進することが目的ですが、
カウンセリングは相手に寄り添い治療や予防をすることを目的とします。

ですので、カウンセリングは主に相手の過去に寄り添います。

一方でコーチングは、成長を促進するために主に未来へアプローチします。


なぜビジネスパーソンにコーチングが必要なのか?

自分を成長させる環境を整えるため

ビジネスパーソンは、
同じ仕事や役職が長く続くと、会社における自己認識が固定化されたり、
スキルセットがいつまでも変わらない状態が続きます。

コーチングによって新たな目標を設定することは、
この状態を打破し、次のステップに成長するためには、
とても良いきっかけになります。

また、目標の設定ができたとしても、
それを行動計画にうまく落とし込めない人は、
なかなか目標達成のためのアクションに取り掛かれず、
ついつい日々の仕事を優先しがちです。

コーチングでは行動計画づくりや、進捗のチェック、
課題解決のためのアドバイスなども受けられるため、
計画を順調に進められる確率も高まります。

精神的な支えとなってくれるため

そしてビジネスパーソンにとって、
自分の話を聞いてくれるコーチという存在は、
精神的にとても助けになる存在です。

目標達成とは関係ないところでも、仕事のモチベーションを高めてくれます。

人は悩みを抱えたとき、誰もがそれを誰かに打ち明けるとは限りません。

むしろ一人で抱え込み、
ひとりだけで答えを出そうとする人のほうが多いかもしれません。

つまり、上司が「悩みや相談があったらいつでも話しに来てほしい」
というスタンスを取っていたとしても、
それが必ずしも機能するとは限らないのです。

このような側面も踏まえて考えると、
継続的に対話を重ねて目標達成までサポートするコーチングという仕組みは、
ビジネスパーソンにとって無くてはならないものと言っても過言ではありません。


コーチングの進め方

コーチングは基本的に以下の手順で進められます。

1. 目標設定
2. 現状分析と自己認識
3. 行動計画
4. 実行と評価

1. 目標設定

目標設定では、
まずコーチとクライアントがこのコーチングで何を目標とするのかを設定します。

たとえば、仕事での業績を向上させたい、
コミュニケーションスキルを高めたい、
キャリアの方向性を明確にしたいなどです。

この段階で目標がより具体的になっていると、
次のステップである現状分析や自己認識で、
目標と今とのギャップをより明確にすることができます。

2. 現状分析と自己認識

現状分析と自己認識では、コーチとの対話を重ねながら、
自分の現状と言える事実を一つずつ確認していきます。

たとえば、自分の業績データや、周囲とのコミュニケーションの様子、
日常の仕事の進め方などを振り返ります。

これらは自分自身のことであるため、
すでに自分でも認識済みのものと考えがちです。

しかし、コーチに対して口に出して説明することで、
改めて自分自身で気付かされるものもたくさんあります。

そしてそれらの事実から、自分は何が出来て、何が出来ないのか、
何を嬉しいと感じ、何を嫌と感じているかなど、
自己認識を高めることができます。

3.  行動計画

行動計画では、目標と現状分析の結果から、
目標達成と今のギャップを明確にし、自分にあったアプローチを検討します。

そしてそれを具体的な行動計画に落とし込みます。

このステップで現状と目標の間にあまりにもギャップを大きく感じたり、
行動計画がうまく考えられないと、
それだけで目標達成モチベーションを失ってしまうものです。

しかし、ここでコーチはギャップを細かく分解したり、
行動計画のアドバイスをするなどして、
その人にとって適切な最初の一歩が踏み出せるように一緒に考え、
時には勇気づけなども行います。

4. 実行と評価

実行と評価では、コーチングを受けたクライアントは、
行動計画に沿ってひとつずつタスクを実行します。

そして途中経過をコーチと一緒にチェックし、
タスクの進捗度や目標の達成度を評価します。

ここで予定どおりに実行することができたタスクは、
ただ目標まで前進したという事実だけでなく、
クライアントにとって「自分でもやれる」という自信に変わります。

逆にうまくいかなかったタスクは、
原因を分析することで、失敗を繰り返さない対策をすることができます。

このような目標達成に向けたあらゆるフォローもコーチの重要な役目です。


コーチングのさまざまな手法

コーチングの基本は対話ですが、
その途中の現状分析や対話の仕方にも、さまざまな手法が存在します。

1. セルフアセスメント(自己評価)

専門の質問リストや診断テストを使用して、
クライアント自身の強み、弱点、価値観などを明確にします。

クライアントがまず自分自身を評価してみることで、
自己認識が高まり、具体的な改善点や目標設定に繋がります。

また、自分が何を重視しているのか、
どのような点で成長したいのかが明確になるため、
コーチングのプロセスがスムーズに進むようになります。

2. 360度フィードバック

同僚、上司、部下など、周囲の人々から評価やフィードバックを収集し、
自己認識と他者の視点を比較します。

他者の視点を知れることで、
自分が気づかなかった弱点や強みに気づくチャンスになります。

このフィードバックは、
目標設定や行動計画をより現実的なものにするための
重要な手がかりにもなります。

3. SWOT分析

強み(Strengths)、弱点(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)
を明確にし、自身の立ち位置を理解します。

SWOT分析をすることで、具体的な強みを活かし、
弱点をカバーする方法、環境や機会をどう活用するか、
そして自分に降りかかる脅威にどう対処するかが明確になるため、
より現実的な目標設定と戦略立案が可能になります。

4.コーチが行うさまざまリスニング技法

① アクティブリスニング(積極的聴取)

相手の話に集中し、感情や言葉に対して理解を示します。

質問やフィードバックを通じて、相手が自己開示しやすい環境を作ります。

②  ミラーリング(反映技法)

クライアントの言葉や感情を繰り返すことで、
相手が何を感じているのかを確認し理解を深めます。

③  サマライズ(要約技法)

セッション中に話された内容を時折要約し、
クライアントと共有します。これにより共通の理解を確認し
方向性を整えます。

④  クラリファイング(明確化)

曖昧な点や不明瞭な表現に対して質問をすることで、
クライアントの考えや感情を明確にします。

⑤  エンパシー(共感)

クライアントの感情や状況に共感を示します。

コーチは自分を評価する人ではなく、
同じように感じてくれる理解者であるという印象を与えます。

⑥  サイレンス(沈黙の活用)

話すことなく、クライアントが考えたり感じたりする時間を提供します。

沈黙を通じて、深い洞察や自己認識が生まれやすくなる効果があります。


コーチングを効果的に行うための3つの注意点

① 十分な時間を確保する

どんなに経験が豊富なコーチでも、
対話の時間が圧倒的に不足していれば、必要な情報を聞き出すことも、
信頼関係を築くこともできません。

また、いくら適切なアドバイスでも、
クライアントがそれを理解し自分のものにするためにもある程度の時間は必要です。

ビジネスパーソンにとって、
普段の仕事とは異なるもので時間を確保することは難しいものです。

しかし、コーチングを行う際、クライアント自身が
「急いでやっている」「簡易的にやっている」
という印象を持ってしまうと、
コーチングそのものが形式的に行う儀式になってしまい、
決して期待する効果は得られません。

②    変化に対して柔軟に対応する

コーチングを続けていくと、
最初に設定していた目標や願望が変わったり、
クライアントの状況が変わり行動計画どおりの実行が
困難になることがあります。

コーチングでは、このような状況の変化にも柔軟に対応する必要があります。

ここで柔軟な対応ができないと、コーチングで考えた目標や行動計画は、
クライアントにとって新たに与えられた負荷にしかならず、
コーチングそのものがストレスの原因に変化してしまいます。

③    すぐに結果が出なくても焦らない
 (クライアントを焦らせない)

コーチングは目標達成のためにやるものですが、
すぐに結果が出ない場合もあります。

もちろん、結果が出ない原因の分析は必要ですが、
結果が出るまでに時間が掛かるものも多々あります。

ここで結果が出ないからといって行動計画を安易に変えたり、
コーチングそのものをやめてしまったりすると、
そこまでの努力もリセットすることになりかねません。

「一人では続かない根気もコーチと2人なら頑張れる」
という気持ちでお互いが目標達成までの道のりを頑張り続けることが大切です。


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