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マインドを変える② ~目標設定はゼロベース思考で~

マインドを変えるシリーズの第2弾は目標設定についてお話します。
第1弾では、マインドは心と脳であり、マインドを変えることは認知の歪みを外して、
普段みえていないものをみえるようにする、というお話をしました。

人は、マインドを変えたいと願いつつもマインドを変えることを恐れ、
​​​​​​​現状維持に流れてしまいがちです。
目標を決めることは、実際にマインドを変えていく大きな手助けとなります。

目次[非表示]

  1. 1.ゴールを決めることの大切さ
  2. 2.目標を設定するコツ
  3. 3.自分が変われば世界が変わる
  4. 4.~現状からかけ離れたゴールを決めるために~多様性を活用してゼロベースで考える
  5. 5.自由に発想するヒント
  6. 6.ゼロベース思考を養う研修を活用する

ゴールを決めることの大切さ

マインドを変える時の目標設定で重要なことは、現状からかけ離れたゴールを決めることです。

マインドを変えることは、普段みえていないものをみえるようにすることなので、
やり方が分かっているようなゴールを決めてもマインドは変わりません。

「こうあるべき」という思考が固まっていて突き抜けたものが出てこない、保守的で新しいことを考えることが苦手、前例踏襲になってしまうことばかり、という課題を解決するためには、あえて既成概念を破る、既存の枠にとらわれない目標設定をすることが重要です。
そうすることで初めて、可能性を広げるマインドが得られます。


目標を設定するコツ

目標設定をするときは、自分の責任の範囲外に目標を定めないように注意します。
前回紹介したように、人には必ず認知の歪みがあります。
それは、脳がパンクしないための保護機能でもあります。
五感で感じる全ての情報を処理して認識することはできません。
人は、自分がみたいと思うものをみて、聞きたいと思うものを聞くようになっているのです。 

例えば、毎朝子どものお弁当を作っている家庭があるとします。
父親は目覚まし時計をセットしていたとしてもまったく起きず、母親は目覚まし時計の音に敏感に反応して目が覚めます。父親が目覚まし時計の音に気付かないのは、お弁当を作ることが父親の
仕事ではないと、心のどこかで考えているからです。

ところが、母親が風邪を引いてしまった場合、突然お弁当作りが自分の担当となり、責任を感じるようになります。こうなると、普段起きない父親が、目覚まし時計の音に敏感に反応して起きる
ようになります。

自分の責任の範囲内だと認識すると、同じ情報であっても、その情報の価値がまったく違って
きます。これは仕事でも同様で、自分が責任を持つ仕事だと認識すると、途端にその仕事への
向き合いかたが変わるものです。

認知の歪みを上手く利用することで、実際の行動は大きく変わります。
ですので目標設定の時には、責任を持つ範囲を明確にすることが重要なのです。


自分が変われば世界が変わる

自分自身の考え方を変えることで、普段とは違う世界がみえてきます。
マインドが変わらないと、昨日と同じことが繰り返され、「今の仕事なんて・・・」と思うようになってしまいます。

マインドの仕組みを知り、うまく活用することで、自分が変わり、世界が変わります。
認知の歪みを利用し、現状からかけ離れたゴールを決めることで、仕事はもちろんのこと、自分の将来との向き合い方も変えることができるのです。


~現状からかけ離れたゴールを決めるために~
多様性を活用してゼロベースで考える

現状からかけ離れたゴールを決めると言われても、イメージが付きづらいかと思います。
どうしたら普段の自分の考えから抜け出すことができるのでしょうか。

色々な方法が提案されていますが、一つおすすめしたいことは、
ダイバーシティ&インクルージョンを推進して、職場環境の多様性を活用することです。

新宿の街を歩いていたとします。
ある人は小売業の出身なので、店先に並ぶ商品の陳列や、店舗の入れ替わりが早いサービスや
区画に注目します。広告業界の人なら、これまでなかった場所に出されている広告に注目する
でしょう。学生なら最近開店したお店や行列ができているお店でしょうか。
ベビーカーを押している人なら、子連れでも入りやすいレストランや安心して入れそうなお店を
求めます。

就職や転職、部署異動、昇進・昇格などをきっかけに、同じ人でも同じ街の見え方が変わることもあります。多様な人と交流する場を設けることで、普段の自分の考えから抜け出し、ゼロベースで思考できるきっかけを作ることができます。


自由に発想するヒント

自分でできるトレーニングもあります。
仕事で上司から依頼や指示を受けると、思考停止になりがちです。
そこで、「なぜこんな指示がきたのか」、「ほかに方法はないのか」と自分の頭で考えることが
重要です。たとえば資料作成の依頼があったときに、「なぜ」と思考ができていると、普段とは
違った方法を考え、提案することができるようになるでしょう。

日常目にする新聞やテレビの情報も、良いトレーニングの題材です。
普段あまり調べない方法で詳細な情報を収集してみたり、ニュースの背景を調べてみたりすると、自分の考え方を見直す良いきっかけになります。あえて探す情報を決めておくことも有効です。
例えば、少子高齢化に関する情報と決めて手あたり次第に情報を探すと、普段とは違ったものが
目に飛び込んでくるかもしれません。

自分にとって重要なものをたくさん書き出す方法もあります。
今の自分にとって重要なものと、未来の自分にとって重要なものの両方を書き出すことで、自分がどう変わりたいかを見直すよいヒントになるはずです。


ゼロベース思考を養う研修を活用する

研修は、一度に数十人が集まって同じワークに取り組むため、
自分とは違う意見に触れることができる絶好の機会です。

弊社では、個社ごとにフルスクラッチのカスタムメイドで研修をご提案しております。
パートナーとして協力いただいている外部トレーナーが450名以上おり、
個社ごとに合った研修を、バリエーション豊富にプロデュースできます。
本記事を参考に、是非自社に合ったゼロベース思考を養う研修を実施してみては
いかがでしょうか。

【自分の常識に気づく】
まずは自分や組織の思い込み、常識の壁を知ります。
提示されたお題に対して、例えばゲームを活用したり絵に描いたりするなどし、何か形あるものを作ります。作ったものに対して、それを作った背景にあるストーリーを語ってもらうことで、自分を内省し、自分の思い込みや常識の壁の特徴を可視化します。
次に、身近な自分の当たり前を、職場での当たり前に置き換えて、同じように思い込みや常識の壁がないかを考えてもらいます。

その後、組織や会社の価値観や固定観念、それを形作ってきたエピソードについても書き出し、
組織の思考の偏りや固定観念を可視化します。

【思考のクセと課題を発見する】
可視化した思い込みや常識の壁、固定観念をもとに、思考のクセをまとめます。
それが自分や組織にマイナスに影響している可能性を議論し、課題を発見していきます。

【固定観念を打破するツールを学ぶ】
固定観念を打破するために有効なツールの使い方を学びます。
例えば、ブレインストーミング、SCAMPER、ラテラルシンキングなどです。

【これまでの枠にとらわれない目標設定をする】
自分が実現したいこと、会社の将来あるべき姿をこれまでの常識から外れた視点から考え、既存の枠にとらわれない目標を設定します。


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