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マインドを変える① ~見え方を変えるために必要なこと~

弊社は人材育成組織開発のお手伝いをしている会社です。
中でも、マインドセットを得意な領域にしているからか、研修を企画する人事部などの担当者様
からも、研修を受講する受講者様からも、「マインドを変えたい」、「マインドが変わった」に
類する言葉を良く耳にします。

マインドを変えることで何が達成できるのでしょうか。そして、変えることが難しいマインドを
実際に変えるにはどうしたらいいのでしょうか。

このシリーズでは、マインドを変えることの意味と手法を紹介していきます。


目次[非表示]

  1. 1.マインドは心のこと?
  2. 2.認知の歪み
  3. 3.マインドを変えることをおすすめする理由
  4. 4.認知の歪みを変えるためには
  5. 5.認知の歪みの研修での活用事例

マインドは心のこと?

突然ですが、上の画像をご覧ください。
濃い青色で描かれた、小さな幾何学模様の絵が並んでいますが、実はある法則に則って
並んでいます。分かりますか?

有名な錯視ですので、ご存知の方も多いかもしれません。
実際に注目するのは水色の部分で、幾何学的な絵に挟まれている水色の部分をよ~くみると、

「LIFE IS WONDERFUL」と読めます。

上段と下段にある幾何学模様の絵の上下にそれぞれ線を引くと分かりやすいです。
読めなかった方は、上記文章の「濃い青色で描かれた」というところをしっかりと読んで
いただいたのだと思います。
そして一度読めてしまうと、水色の部分に目が自然と向かうと思います。
まさに、「見方が変わった」わけです。
錯視は視覚心理(目に関係したマインド)を利用して作成されたものです。
先ほどの「LIFE IS WONDERFUL」が読めるようになったきっかけは、
心が変わったからなのでしょうか。

何が言いたいかというと、マインドは心だけではないということです。
マインドというと、つい心の在り方のみに注目してしまいがちですが、
マインドは心と脳の両方を指しています。

認知の歪み

「すべき思考」というものがあります。
何かをやろうとするとき、「〇〇すべきです」、「〇〇すべきではありません」
と考えることです。過去のことを悔やむときや、上司が部下をコントロールしようとするときなどに聞く言葉ですよね。
前者は自分で自分の他の可能性をみえなくし、後者は他人の言葉によって自分の他の可能性がみえなくなります。

そうすると認知に盲点ができ、その人特有の歪みができます。
これは良いこととか悪いこととかではなく、マインドに脳が関係している以上、全員に共通した
性質なのです。

マインドを変えることをおすすめする理由

繰り返しますが、マインドは心と脳です。
ですので、我々の活動の全てにマインドが関係してきます。
その活動の内容や過程、結果を変えるためにはまずマインドを変える必要があります。

認知に歪みができることは当たり前ですが、その歪みに囚われてしまうと、
もっと簡単な方法や違った選択肢がみえなくなり、行動や結果を変えることができません。

みえない選択肢をみえるようにすることで初めて選択肢が増え、チャンスが広がります。

認知の歪みを自覚して、他に何か見逃していることはないか、と考えられると、
個人も組織も成長するチャンスを得ることができるのです。

認知の歪みは、自分自身に大きな制限をかけます。
フィギュアスケートの4回転ジャンプや陸上の短距離走、長距離走などでこれ以上は絶対に
できない、破れないと言われてきた技や記録があります。
そしてその制約を破る人が出た途端に、一気にできるようになる人が増えます。

これは、知らず知らずのうちにこれ以上はできないと脳がリミッターをかけてしまっていたのではないかと言われています。


認知の歪みを変えるためには

脳が関係している以上、認知の歪みを変える方法があります。
今回はそのワークを少しだけご紹介します。

①認知の歪みを書き出してもらう
良いと思う認知の歪みと、悪いと思う認知の歪みを書き出してもらうことで、
認知の歪みへの理解を深めてもらいます。

②自分に影響を与えた人とその内容を書き出してもらう
自分の認知の歪みを作ってきた人を挙げて、その影響を書き出すことで、
自分のマインドがどのように作られてきたのかを考えてもらいます。

③自分の価値観を言語化してもらう
自分が大切にしている価値観とその説明を言語化することで、ものごとを評価する際に
どのようなことを基準としているのかを知ってもらいます。

④自分のやりたいことを書き出してもらう
自分にかかっている制限を認識したうえで、できるできないに関わらず、
自分がやりたいことを書き出していき、認知の歪みを外していきます。

いかがでしたでしょうか。
今回は、マインドが心と脳の両方を指していることを理解していただくために、
認知の歪みの紹介をいたしました。

マインドを理解していけば、必ずマインドを変えることができるようになります。
マインドを上手に扱えるようになることで、是非自分だけでなく、周りの人も含めて
充実したライフを手に入れてください。


認知の歪みの研修での活用事例

実際の研修では、マインドを変えることだけを目標とせず、
ストレスコントロールや仕事へのモチベーションアップにつなげたりもしています。

弊社では、個社ごとにフルスクラッチのカスタムメイドで研修をご提案しております。
パートナーとして協力いただいている外部トレーナーが450名以上おり、
個社ごとに合った研修を、バリエーション豊富にプロデュースできます。
マインドを変える研修のバリエーションも豊富です。本記事を参考に、
是非自社に合ったマインドを活用した研修を実施してみてはいかがでしょうか。


~具体的な研修活用事例~

【自分の思考と感情に気づく】
どんな時に、特に怒りや不安などの負の感情が動くかを書き出してもらうことで、
どんな場面で、良くない認知の歪みが生じているのかを認識してもらいます。

【認知の歪みについて学習する】
すべき思考だけではなく、心のフィルターやレッテル貼りなど、認知の歪みについて学習して
もらい、そこから生じる自動思考を知ります。
それに対し、客観的な事実を洗い出すことで、認知の歪みを外せる準備をします。

【新たな思考を手に入れる】
客観的な事実を元に考え直すことで、新たな思考を書き出し、マインドを変えます。

【自分が大切にしている価値観を明確にする】
マインドが変わったら、改めて自分が大切にしている価値観を明確に言語化します。
また、どんな時に充実感を感じるのかを書き出してもらい、プラスの感情、思考を持ち続ける
意識を醸成します。感情のコントロールをおこなうことで、ストレスにうまく対処し、
仕事へのモチベーションを上げることができるようになります。

【組織への伝え方を学習する】
自分だけではなく他者や組織の価値観を大切にしながら、
仕事を進めていくための考え方やコミュニケーションスキルとして、
アサーティブコミュニケーションやリフレーミングなどを学習します。

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