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ビジネスパーソンに必要な巻き込み力とは? 〜組織を変える力を秘めたスキルの高め方〜


仕事をする上で、誰もが自身の思いどおりに進めたいと考えるのは自然なことです。

とくに難しい仕事や、多くの人と関わるような仕事が山のようにあるとき、
その想いは切実なものになります。

そして、当然ながら、その多大な仕事を一人でやりきることは不可能に近く、
周囲の人たちと協力し合って乗り越えていくことが求められます。

また、仕事でのさまざまな困難により、それに悩まされるようになると、
自身のパフォーマンスも低下してしまい、さらに業務が滞り、
より大きな問題に発展することもあります。

このような問題を未然に防ぐためには、仕事の状況に応じて、周りに協力を求めたり、
自ら積極的に周りの人とコミュニケーションを図る力が必要になります。

今回のテーマは「巻き込み力」です。
現代のビジネスパーソンが困難を乗り越え、着実に成長していくために、
非常に重要なスキルについて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.巻き込み力とは
  2. 2.巻き込み力の重要性
  3. 3.巻き込み力が高い人の特徴
  4. 4.巻き込み力がない人の特徴
  5. 5.巻き込み力を高められない理由
    1. 5.1.理由1:自信がない
    2. 5.2.理由2:コミュニケーション力の不足
    3. 5.3.理由3:チーム全体が多忙
  6. 6.巻き込み力を高める方法
    1. 6.1.巻き込み力を高める方法その1:発想を変える
    2. 6.2.巻き込み力を高める方法その2:情報を整理する
    3. 6.3.巻き込み力を高める方法その3:相手を尊重する
  7. 7.巻き込み力が活性化する職場環境
  8. 8.社員の巻き込み力を高めるならカスタムメイド研修をご利用ください
  9. 9.エナジースイッチの「巻き込み力」向上研修事例

巻き込み力とは

「巻き込み力」とは、周りの協力を得ながら、自ら関われる範囲を広げ、
より大きな成果を達成する力を指します。

協力をする人が嫌々協力をするのではなく、自然なかたちでチームとなり
共通のゴールに向かっているか、が「巻き込み力」のポイントです。

巻き込み力の重要性

「巻き込み力」と聞くと、一般的にはチームリーダーやマネージャーの必須スキルとして
認識されがちですが、実際には、仕事に関わる全ての人にとって極めて重要な能力です。

プロジェクトの成果を上げたり、チーム全体の効率を高めるためには、
そこにいるメンバー一人ひとりの高いパフォーマンスが求められます。

しかし、メンバーが孤立してしまったり、モチベーションが下がってしまうと、
その実現が難しくなり、時にチーム全体の士気にまで悪い影響を及ぼします。

このような問題が起きたとき、または問題が起きそうな兆候を感じたときには、
まずチームリーダーがその問題について対処する必要があります。

しかし、メンバー一人ひとりが強い巻き込み力を持っているチームでは、
リーダーが介入する前に、メンバー自らが協力しながら問題を解決します。

これにより、リーダーは問題対処よりも、チームの成果を上げたり、
作業をしやすくするための施策に時間を割くことができます。

結果として、チーム全体で良い成果を出しやすい環境が整い、
良い仕事の進め方が循環するようになります。

このように、ビジネスの世界では、ポジションや業界を問わず、
誰もが周囲を積極的に巻き込んでいく力を必要とします。

この力があるかどうかは、プロジェクトの成功率を決めるだけでなく、
日々の業務の進め方や働きやすさにも大きく関わってきます。

個人やチームが求める目標を達成するためには、
チーム内に留まらず周囲のあらゆる人の協力が必要であり、
それらの協力を得ながら目標に向かって努力することで、
目標達成やより高い成果を得られるからこそ、「巻き込み力」が重要なのです。


巻き込み力が高い人の特徴

巻き込み力が高い人は、周囲とのコミュニケーションに積極的であり、
自らのビジョンやプロジェクトの推進に向けて、誰かを引き込むことが得意です。

そしてこの結果として、自然なかたちでチーム全員が一つの方向を目指し、
共通の目標達成に向けて団結することが可能になります。

また、巻き込み力が高い人は、与えられた立場や義務について考える前に、
まず自分の役割と自身ができることを考えます。

そして目的を達成するために、
必要なサポートとそれを周囲から効果的に引き出す方法を考え実践します。

仕事に対して受け身の人は、自ら出来る範囲を考えたとしても、
その範囲の外に出ようとせず、その範囲の中におさまる仕事だけをやろうとしますが、
巻き込み力の高い人は、周りの人の協力を受け、その範囲自体を広げようとしていきます。

このように、「巻き込み力」が高い人は、周りの協力を得ながら、
自ら関われる範囲を広げ、より大きな成果を達成することができます。

ですので、「巻き込み力」は、決してリーダーの特権などではなく、
ビジネスパーソンの全員が持つべき大切な能力といえます。



巻き込み力がない人の特徴

巻き込み力がない人は、仕事の波に関わらず、周囲から孤立してしまう傾向があります。

自分の考えや計画を他人に伝えたり、目的達成に向けて賛同や協力を得ることが苦手なため、
多くの場合、一人で悩みながら仕事をしています。

この結果、作業効率も悪く、仕事の質としても不安定です。

そして一人で解決できないような問題に直面した際は、
適切な対処ができなかったり、周りからのサポートを得ることが後手になってしまい、
結果としてプロジェクトやタスクの遅延につながることも少なくありません。

このような事態が起きてしまうと、その本人にとっては、
仕事に対してさらにプレッシャーやストレスを感じるようになり、モチベーションの低下や、
最悪の場合、自らのビジネスパーソンとしての成長を諦めてしまうことすらあります。

巻き込み力を高められない理由

周りの人の協力を得ることに苦手意識をもっているビジネスパーソンは少なくありません。

ここからは、なぜ「巻き込み力」を高めることができないのか、
その理由を3つ、簡単にご紹介します。

理由1:自信がない

巻き込み力を高めようとするとき、私たちが直面する障害は様々ですが、
多くの人に共通しているのは自信の不足です。

この自信の不足が原因で、自分の提案やアイデアがあったとしても、
それを積極的に行動に起こすことを躊躇してしまいます。

なぜなら、そのアイデアを口に出したとしても、
他人からの承認やサポートを得られないかもしれないと考えてしまうからです。

結果的に、自身の能力やアイデアを活かせないだけでなく、
周囲からの協力を得る機会も失うという、ふたつのチャンスを逃してしまいます。

理由2:コミュニケーション力の不足

さらに、巻き込み力を向上させる上での大きな障害として、
効果的なコミュニケーションの難しさが挙げられます。

勇気を持って、自身の考えを述べたとしても、
それがうまく説明できずに、自分の考えを相手に正確に伝えることができなければ、
こちらが期待するような反応になりません。

周りも協力したい気持ちはあっても、どのように助けてあげれば良いかわからず、
結果的に、次のアクションや成果に繋げることができません。

理由3:チーム全体が多忙

また、周りのメンバーがそれぞれ忙しいときは、巻き込み力を発揮するのが難しくなります。

とくに新しい提案やプロジェクトに関心を持ってもらいたいときなど、
周りのメンバーそれぞれが自身の仕事に集中していると、
それを中断してまで、こちらの提案に耳を傾けてもらうためには、
十分な根回しや、より丁寧なコミュニケーションが必要になります。

巻き込み力を高める方法

巻き込み力を向上させるためには、具体的な手法がいくつか存在します。

これらを実行に移すことで、自分自身だけでなく、周囲の人々も一緒に成功へと導き、
共にビジネスパーソンとして成長することが可能になります。

巻き込み力を高める方法その1:発想を変える

まず、自分自身の発想、周りの人に対する認識から変えることが必要です。

それは、自分に自信を持って一歩を踏み出すために、
「周りの人もより良い成果をあげるために、協力したいと考えている」
という前提に立つことです。

そして勇気を持って踏み出した結果、たとえ、うまくいかなかったとしても、
「協力依頼の仕方や、役割分担の考え方として、ダメなパターンを一つ潰せた」
と前向きに考えることが大切です。

失敗は、成功への重要なステップとして受け入れ、
学びに変えていく姿勢が、巻き込み力を高める鍵となります。

巻き込み力を高める方法その2:情報を整理する

周りに対して協力をお願いしたとき、そこから期待通りの効果を得るためには、
自分が持つ情報を整理し、それを正しく相手に伝えることが重要です。

しかし、自分がすでに困っている状況に陥っていると、
相手が理解しやすいように整理するところまで考えが回らず、
とにかく困っているという状況だけを伝えようとしてしまいます。

その結果、相手は「助けたくても助けられない」や「結局、愚痴を聞いてもらいたいだけ?」
という印象を持ってしまい、具体的な行動に移すことができません。

提案やアイデアを相手に伝えるときは、事前に何を伝えたいのか、
どのような協力を期待しているのかを整理します。

これをおこなうことで、相手にもその内容が伝わりやすく、
具体的なフィードバックや協力が得られやすくなります。

巻き込み力を高める方法その3:相手を尊重する

巻き込み力を継続して発揮するためには、
相手を深く考慮し、相手の状況をしっかりと観察することが大切です。

そして相手にとっての重要なポイントを押さえた上で、
お互いにメリットがある提案をすることが重要です。

相手の意見や感情を尊重し、それを踏まえてこちらの主張をすることで、
より強い信頼関係を築くことができます。

相手を尊重することは、相手からの協力を得やすいだけでなく、
長期的な関係構築にも繋がります。

 
これら3つの方法、
「発想を変える」
「情報を整理する」
「相手を尊重する」
は単純なようでいて、実行するには意識的な努力が必要です。

しかし、これらを習慣化することができれば、
自然と巻き込み力も向上し、仕事でも大きな成果が出せるようになります。

巻き込み力が活性化する職場環境

組織内で個々の能力を最大限に引き出し、チーム全体としての成果を向上させるためには、
職場環境が大きな役割を果たします。

そして、巻き込み力を活性化させるという点においても、
単に個人のスキルを磨くだけでなく、
それを支える組織文化や仕組みが整っている必要があります。

たとえば、意見やアイデアが自由に交わされ、それが尊重される文化は、
メンバーが自らを表現しやすくさせ、自然と他者を巻き込む力が強化されます。

また、目標やビジョンの共有がしっかりできていれば、全員が何のために働いているのか、
最終的に達成したいことが何かを理解し、共感することで、個人の動機付けが高まります。

その結果、自発的に動き、周囲を巻き込むような行動が増えます。

そしてその巻き込み力や、周りを助けるチームプレーが
適切な評価システムによって評価されれば、
メンバーのモチベーションも高まり、より協力し合い、互いを高め合う文化が育まれます。


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