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ダイバーシティ・コラム①シングルマザー保育士社長の視点から ~ワークライフマネジメント~


目次[非表示]

  1. 1.女性活躍に大切なワークライフマネジメントとキャリア自律

女性活躍に大切なワークライフマネジメントとキャリア自律

私は、シングルマザーです。
そのうえ、小さな会社の経営者です。
さらに、我が子は「おさるのジョージ」にそっくりなやんちゃな3歳男児です。
しかし、関東近郊に親類はおらず、育児の助っ人はいません。

我ながら、なかなか、高度な「ワークライフマネジメント」を求められており、
決して、できておりません。
毎日ギリギリ、アップアップで溺れながら、乗り越え、乗り切っている日々です。

そもそも、ワークライフマネジメント、或いは、ワークライフバランスというのは、
別に、結婚していようがいまいが、子供がいようがいまいが、誰にでもあるテーマです。
が、やはり“親”のそれは、全然違うと感じています。
特に、乳幼児を育てている場合、親は、その子供の命綱です。
パートナーであれば、多少料理をさぼっても、餓死はしません。
が、子供の場合は、そうはいきません。「ライフ」の重みが全然異なるのです。

そこで、両立のためのポイントは、いまのところ、2つです。

「アウトソース」と「タイムマネジメント」

「アウトソース」は、家事をいかに省エネにして、
仕事をいかに“自分じゃなくてもできる”ようにするか、です。
ロボット掃除機などの便利家電や、食事のデリバリーなど、いかに手間を削減できるか、です。

仕事においては、いかに人材を育成して、任せられるようにするか、です。
そういう点から、女性に向けてのキャリア研修では、“エラくなる”ことが、
実は、ワークライフマネジメントの解決策のひとつだと伝えています。

両立できるかどうか不安だからマネジャーにはなれません、ではなく、両立するためにマネジャーを目指す、というのも、十分理にかなった考え方なのです。

「タイムマネジメント」は、研修で多くのTIPSを伝えるのですが、
その際、“投下時間を減らす”“仕事の質を上げる(手戻りをなくす)”“仕事の量を上げる”
といった3つの視点が大切になります。

投下時間を下げることだけに集中すると、風呂敷残業などにも繋がり、しんどくなります。
また、投下時間を下げるといっても、単に時間をカットしていては当然意味がなく、仕事を捨てる、効率的に組み立てる、無駄をなくすことが大切で、そのために、段取り力とかメモの使い方とか、スケジューリングの仕方などがあるわけです。

ただ、より、ワーキングマザーに身近なことで言えば、寝かしつけてから起きるか、起床前の早朝に稼働するか、というテーマがあります。いわゆる、朝型・夜型ですね。
これも、リモートワークのタイムマネジメント研修で扱うのですが、実は、「朝型」「夜型」は
ただの生活習慣の違いではなく、なんと、遺伝子レベルで体内時計で決まっているそうです。

だから、どれほど努力しても変えられないのだとか。確かに、私は社会人になってからほぼ
ずっと、出社時刻が一番早い人でした。(今は4時起床です)
さて、こうして、日々、クタクタになりながら両立できていないけど何とか乗り切っているわけ
ですが、では何のためのワークライフマネジメントなのか。

それは、流行りの言葉で言えば、

「キャリア自律」「自律的キャリア形成」です。

誰しも、自分のキャリアに興味を持ち、会社任せではなく、
自律的にキャリア開発をおこなっていくことです。

エナッチのキャリア研修では、「自己紹介」を考えてもらうことがよくあります。
いわゆる、ドラッカーの「何によって憶えられたいか」です。職種でも雇用形態でもなく、
ましてや、勤務先の社名でもなく、自分の提供している価値を言語化するのです。

ワーキングマザーであってもなんでも、やはり、“自分の人生を生きる”ことが大切です。
特に、日々、子供のために時間を費やしているワーキングマザーにとっては、
「仕事は自己実現の場」、「職場は自己充足感の場」なのです。

私も、自分の日々を円グラフに表現したら、
48%:子育て
48%:仕事
その他、1%ずつ、友達とか趣味とか実家とか自分が入ってくるような状態です。

48%を占める子育ては、子供が主役です。
でも、仕事は異なります。あなた自身の付加価値を出せる場、作品を生み出せる場なのです。

自分の人生を生きるということは、専業主婦や子育てにどっぷり浸ることを否定することでは
ありません。そのことが、主体的な選択であれば、良いと思います。

ですが、「しょうがないから」という消去法で選ぶのはやめてほしいのです。
後回しにしてはいけません。
ワーキングマザーのワークライフマネジメントは、
まずは、自分の自律的キャリアを考えることからです。
だって、自分の人生を生きてほしいから。

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