専業主婦からトップセールス、そして成り行きでトレーナーに。
長男、長女の出産から育児をした9年間はどっぷり専業主婦でした。1987年、半径数キロで完結する生活のなかで「このままだと社会に取り残されてしまう」と思い始めました。そのとき目に飛び込んだのは「お好きな時にお好きなだけ」というリクルート社の営業職募集のコピーでした。営業なんてまったく未経験で、ダークな印象すら持っていました。けれども、それを上回るほどフレックス制に魅せられました。当時は、まだフレックス制が目新しかったと記憶しています。
それからの3年間がトレーナーとして活動していくうえでのベースになりました。営業先の人材担当者がその企業の社会的使命や求める人材を熱く語る。その姿や言葉の一つひとつに感動していました。専業主婦だった私が全く知らない世界でした。そこで見聞きしたことがその後のトレーナー人生の教科書になりました。ありがたいことです。
いつの間にか気に入っていた営業職、そのご縁で声がかかり、他部門でトレーナーをすることになり・・・本当に、成り行きでした。(笑)トレーナーで成功する確信は正直ありませんでした。ただ、やってみたかった。そして、夢中でやった。すると誰かが育っていく姿に出会う。そこに喜びを感じ、天職だとさえ思った。肌に合っていたんでしょうか。