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マインドを変える⑦(最終話) ~目標達成の技術を習得しよう~

マインドを変えるシリーズのコラムもいよいよ最終話です。
最後のコラムは、人事担当者向けだけではなく、受講者にも向けた内容です。

最後は目標達成についての話です。
目標を立てたら、誰もが達成したいですよね。
簡単にあきらめてしまわないよう、目標達成の技術についてお伝えします。

私たち一人ひとりが主体者となり、マインドを変えて行動につなげ、目標を達成して
いきましょう。人と組織が元気になり、働くことが面白くなる。
エナジースイッチはそんなお手伝いをし続けたいと思っています。

目次[非表示]

  1. 1.目標設定したら目標達成しよう
  2. 2.自己評価を下げない
  3. 3.自己評価の2つの種類
  4. 4.自分の「価値」の自己評価
  5. 5.自分の「能力」の自己評価
  6. 6.目標達成の技術を習得しよう
  7. 7.燃え尽き症候群にならないために
  8. 8.リーダーとは新しいゴールを作り出せる人

目標設定したら目標達成しよう

現状の延長線上ではないゴールや、「〇〇したい」から生まれるゴールを設定したら、
次はそのゴールを達成することを意識します。

当たり前の話ではありますが、目標達成の意識を持つことは、マインドをうまくコントロールするために非常に重要なことです。

目標は、夢や希望とは違います。達成するために設定するものです。

目標達成には、人とのつながり・お金・時間・環境・技能など必要なものがさまざまありますが、目標達成している自分の姿を明確にイメージすることが何より大切です。


自己評価を下げない

人は、「ミスするかもしれない」という予感がすると、無意識のうちに行動に結びつけてしまう
ことが分かっています。予言実現(心身相関)と呼ばれる現象です。

「この仕事を任せられる器じゃない」「こんな難しそうな仕事はできない」と思っていると、
失敗している映像が自己イメージとなってしまいます。

自己評価を高めないと、目標達成後の自己イメージを持つことができずあきらめにつながります。


自己評価の2つの種類

①自分の「価値」の自己評価
②自分の「能力」の自己評価


自分の「価値」の自己評価

ここでいう自分の価値とは、社会的地位に対する自己評価と言い換えるとイメージが
つきやすいと思います。

新入社員中堅社員になり、昇進を繰り返して役職が上がっていくと、どんどん自己評価も
上がっていきます。そうすると人は、その立場に見合う人間関係を構築しようとします。

まだ役職がない人が、役職者同士の集まりに参加したとき、
「自分がいていい場所じゃないかも」と気後れしますよね。
役職が上がって、部長が社長同士の集まりに参加しても同様に気後れするものです。

ですが、ビジネスを成功させる上で、人とのつながりを広げることは非常に重要です。
気後れしたまま自分と同じ立場の人とばかり話していると、ビジネスチャンスを逃すことにも
つながりかねませんので、社会的地位に対する自己評価を上げておくことは非常に重要です。

社会的地位に対する評価で気を付けたいことは、他者に自分の評価を委ねすぎないことです。
「会社が評価してくれたおかげで今の自分がある」と思うことも大事ですが、それのみに
依存してしまうと、その地位が無くなった途端に自己評価が大きく下がってしまいます。

シニア活躍がうまく進まない理由の一因ではないでしょうか。
今の自分がどのような社会的地位にあったとしても、「自分は社会的に価値がある存在だ」と
自己評価できることも重要なのです。

自分の「価値」の自己評価を下げないために、自分のことを卑下し、ネガティブなことを
言わないことにチャレンジしてみてください。他者の評価を下げることを言ってもいけません。
他者の価値を下げると、無意識に自分の価値も下げることにつながってしまいます。


自分の「能力」の自己評価

目標設定したとき、必ず人は自分に「その目標を達成できる能力を持っているか」を
問いかけます。能力がないと考えてしまうと、「自分にはまだ無理だ」と不安を感じて、
前進できなくなってしまいますよね。結果自分が不安に感じた「能力」に合わせて、
目標を下げてしまいます。

では、「達成できるのか」と不安に思うこと自体をやめなければいけないのでしょうか。
答えはNoです。そこで、「達成できるのか」と不安になるからこそいいと考え直してみて
ください。人は不安な状態だからこそ、次のステップとして目標達成を目指して、新たな
コンフォートゾーンを手に入れようとします。

そして、不安だから無理だと諦めてしまうのではなく、不安だからどう補えばいいのか、
という思考に変化させていくのです。

足りないのは今の「能力」ではなく、今の「自己評価」です。
自分の能力を正当に評価し、自己評価を高めることができれば、
「次は足りない技能を身に付けることができる」と考えられるようになります。
それでも足りない部分は「解決する方法や仲間を見つけることができる」と考えるように
なるはずです。

マインドは脳と心です。自分に対する言葉や、他者への言葉を意図的に変えていけば、
必ず変えることができます。


目標達成の技術を習得しよう

目標達成のための技術やツールはさまざまありますが、ここではマインドセットに特化したものをお伝えします。

【未来のイメージを鮮明にする】
過去の映像を組み合わせて、目標達成した世界にいる自分のイメージを鮮明に作っていきます。
それを何度も繰り返すと無意識に刷り込むことができます。
イメージトレーニングというと分かりやすいですよね。
自分が舞台の主役だと思って、五感をすべて使って、なるべく臨場感を持たせてください。

【未来のイメージに色を付ける】
未来のイメージを鮮明にしたら、ポジティブな情動記憶を重ねます。
「嬉しい」「誇らしい」「楽しい」のような感情がイメージに乗ると、より臨場感が高まります。

今日良かったことを思い出し、明日楽しみにしていることを考える方法もあります。
職場では日報を活用するとよいと思います。

【言葉を使って具現化する】
映像化できたら、次は言葉を使って具現化します。
一人称、現在形を使って、目標達成した世界にいる自分のことを言葉で書きます。
意図的に言葉を選ぶことで、自分が望む自己イメージを無意識に刷り込むことができます。

リアリティを増すために、例えば「体重〇〇kgまで痩せる」と具体的に書いたり、
肯定的な言葉や感情を表す言葉を使うことがコツです。

【成功体験を味わう】
小さな成功でいいので、望むような実績を上げたら自分をほめてください。
下回ったときには「日々良くなっている」と声をかけるといいです。
ポジティブな感情を味わうと、次につながっていきます。


燃え尽き症候群にならないために

目標を達成してしまうと、モチベーションが維持できなくなってしまいます。
燃え尽き症候群と呼ばれるものです。

そうならないように、目標を達成する前に、目標を再設定することが重要です。
例えば、「大企業に就職する」という目標も素晴らしい目標です。
その目標を達成しそうになったら次の目標を設定します。
そうしないと、現状維持として就職した会社に居続けることが目標になってしまいます。

目標を達成して一度立ち止まってしまうと、次に動き始めるためにはよりたくさんのエネルギーが必要です。そうならないように常に目標を再設定することが、マインドをうまくコントロールするコツです。

【目標は多方向で持つ】
例えば仕事だけの目標だと、常に目標を再設定することが息苦しいと感じますよね。
そうならないために、仕事だけでなく、趣味、家族、健康、お金、社会貢献など
多方向に目標を持つとバランスが取れるようになり、キャリア自律にもつながります。


リーダーとは新しいゴールを作り出せる人

ここまで読んでいただきありがとうございます。
マインドを上手く活用できれば、誰もが未来を創る主役になることができます。
それは個人だけでなく、ビジネスや会社に対しても同様です。
「自分の話なんて聞いてもらえるわけがない」なんて決めつけずに、自分が他者に与える影響を
​​​​​​​認識し、自分だけでなく、会社の目標を更新していってください。
新しい未来を作り出せる人を「リーダー」といいます。
一緒に、より良い自分、より良い会社、より良い社会を作っていきましょう!

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